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「パミール屋根には注意!塗装してはいけない理由と正しい対処法」

2025.06.09

はじめに

「そろそろ屋根の塗装時期かな」と思って業者に相談したら、

「この屋根、塗装しても意味ありませんよ」と言われた。

え?なぜ?どうすればいいの?――

実は、塗装しても長持ちしない特殊な屋根材が存在します。

その代表格が「パミール」です。

この記事では、パミールとは何か?なぜ塗装ができないのか?そしてどう対処すればいいのか?をわかりやすく解説します。

1. パミール屋根材とは?

パミールは、ニチハ株式会社が1996年頃〜2008年まで製造・販売していたスレート系屋根材です。

当時は「軽くて施工しやすい」と多くの住宅で採用されましたが、

数年後から激しい劣化・不具合が全国で報告されるようになりました。

2. 見た目でわかる「パミールの特徴」

  • 表面の層がミルフィーユ状に剥がれている
  • 屋根材が反って浮いている/波打っている
  • 端部が割れている・崩れている
  • 塗装されていても、表面がボロボロに剥離

これらが複数当てはまれば、ほぼパミールの可能性大です。

3. なぜパミールは塗装できないのか?

パミールの最大の弱点は、**素材そのものの劣化(層間剥離)**です。

● 塗料が乗らない

→ 表面が粉状になっていたり、剥離しているため、塗ってもすぐに浮きや剥がれが起きます。

● 塗っても下から剥がれる

→ 見た目だけきれいにしても、内部からボロボロ崩れてくるため、意味がありません。

● 塗装しても寿命が延びない

→ 普通のスレート屋根なら10年持つ塗装が、数年で再劣化することも。

つまり、塗装は無駄になるどころか、費用の浪費になります。

4. 正しい対処法は「カバー工法」または「葺き替え」

✅ カバー工法(重ね葺き)

  • 今の屋根の上に金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を被せる工法
  • 既存屋根を撤去せず工期も短い
  • 費用:約100〜150万円(30坪2階建て目安)

✅ 葺き替え(全撤去)

  • パミールを撤去し、新しい屋根材を施工
  • 劣化が進んでいる場合はこの方法が確実
  • 費用:約150〜200万円〜

5. よくある誤解と注意点

「パミールでも塗装OKって業者に言われたけど…」

→ 注意!一時的な見た目だけ直すための塗装で、長期保証がない場合がほとんどです。

→ パミールを知らない・見抜けない業者に当たると、無駄な工事になる可能性があります。

6. ザ・ホームなら「無料点検+写真報告+適切な提案」

  • 経年劣化かパミールかをしっかり現地確認
  • 屋根の上から実地調査で撮影
  • 写真付きで状態をご報告し、塗装が適切かどうかを正直に説明

**「今の屋根は塗装でいける?」「うちもパミールかも…」**と思ったら、

お気軽にご相談ください。

まとめ:「知らずに塗っても、損するだけ」

パミール屋根は、見た目は普通のスレートでも、**内部から劣化していく“特殊な屋根材”**です。

塗装しても長持ちせず、むしろあとから大規模な改修が必要になる可能性も。

正しく状態を見極め、無駄な塗装工事を避けることが、最も大きな節約になります。

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